『嫌われる勇気』が書店を賑やかにしている頃、あえて『嫌われる勇気』ではなく、手にとったのがこの本です。
私にとってこの本は、アドラー心理学に触れる最初の1冊になりました。
「アドラーに出会えたなら、もう大丈夫」
この本の見返しにこんな言葉が書かれています。
私とアドラーの出会いはこの本からはじまりました。
『嫌われる勇気』はなんだかとっつきにくくて読む気になれなかったんですが、この本はたくさんのビジネス書を書かれてきた小倉広さんの著作なので、手に取りやすかったんですよね。
本の作りも良かった。右側にアドラーの言葉、左側に小倉さんの解説といった書かれ方で、気になる言葉だけでも読むとことができて、とても読みやすかったです。
この本で、アドラー心理学と出会い、心に響くものがあって、もっと深めたいと思い、その後アドラー心理学を学びはじめました。
まさにアドラーとの出会いの1冊であり、この本との出会いで人生の舵が切られたと感じています。
「アドラーに出会えたなら、もう大丈夫」
今の私はこの言葉をいろんな意味で噛みしめています。
幸せになる唯一の方法は他者への貢献
アドラー心理学の土台となる考え方に「共同体感覚」というのがあります。
これに一番心が動いたんですよね。
1年経って読み返してみても、やっぱり同じところに響きます。
「他者は私を援助してくれる」
「私は他者に貢献できる」
「私は仲間の一員である」
この感覚がすべての困難からあなたを解放するだろう。
共同体感覚の低さ=人は自分の居場所がないと感じると、それをなんとかしようと様々な行動を起こします。
そこで、アドラーは共同体感覚を高めてゆけば、自分も、他者も、すべてが解決する、幸せになれるとしました。
共同体感覚を高めるには「他者貢献」です。
他者に貢献できている実感があるから、そこに居場所があると感じることができる。
アドラーのこの考えに出会ってから、自分の中で軸ができました。
さらに学ぶうちに、「信頼」「尊敬」「共感」を軸に、誰かのために役に立つ、そのために「自分に何ができるか?」を考え続け、行動していきたい と思うようになりました。
アドラー心理学は自分の行動の軸となりました。
激的にではないですが、人生は確実に変わっていると感じます。静かな革命ですね。
いずれ得た学びから、アドラー心理学を伝えて他者貢献しようとも思っています。
そんな想いを改めて心に刻んだ、再読でした。