声は変えれば、人生が変わる
声は変えられるというのはわかっていても、日常生活で意識して変えることって少ないんじゃないでしょうか。
著者の秋竹朋子さんは、ボイストレーニングのプロ。しかも音大出身なので、その音感の良さはお墨付き。
秋竹さんは声を変えるだけで、まわりの人間関係が良くなっていく と言います。
ボイストレーナーとして、たくさんの方の人生を変えてきた、そのノウハウが本書に散りばめられていました。
相手が聞きやすい声は、相手の心をつかむ声
声を変えるとひとことで言っても、その変え方はひとつではありません。
声色という言葉がありますね。
まさに色をつけるように、様々な変え方があるのです。
声の高低、強弱、話すスピード、緩急、リズム感。こうやって書くと、声って音楽と同じなんだなって、改めて思います。
だから音大出身の秋竹さんなんですね。納得しました。
相手が聞きやすい声を出す、ラクに聞ける声を出すことは気遣いであり、相手の心をも動かすパワーがある と秋竹さんは書いています。
そんな声は「一瞬で相手の心をつかむ声」なんですって。そんな声が出せたら、人間関係は良くならないわけはないですよね。
腹式呼吸をマスターしよう!
では、どんな声ならいいのでしょうか。
本書の中では様々なテクニックを紹介しています。
キモは呼吸法だそうです。
人は「吐いた息に声の成分をのせて」声を出しているそうで、その仕組みも解説されています。
声がどうやって出ているのか意識するだけでも変わるし、声をコントロールしやすくなるんだとか。
そして、吐く息を安定して出すために、お腹でたっぷり息を出し入れする腹式呼吸が基本。
腹式呼吸に変えるだけで、声の印象が80%もアップするんですって!
めざせ!低音ボイス
一般的に人は感情的に話すと高い声になり、客観的に話すと低い声になります。
これ、実感あります。
どちらかというといつも高い声を出してるような気がするんですよね。
でも、低い声の方が落ち着いていて、安心感がありますよね。
落ち着きがない。
よくそう言われてきたのは声のせいかも。
低音ボイスにすれば印象が変わるかなぁ。
本書の中ではたくさんの著名人の声について分析しています。
オバマ大統領やヒラリー・クリントン氏、イチロー選手、などなど。改めて思い出してみると、どの方もみーんな低音ボイスで落ち着いた話し方なんですよね。
低音ボイスを出すには腹式呼吸は必須。
そして、胸のあたりに口があるようなイメージで話すといいそうです。
なるほど!変わる!
まずは呼吸法からトレーニングですね