気が重いことに取りかかろうと、なんとかヤル気を奮いたたせ、取りかかろうとした矢先にヤル気をくじかれて「イヤ~な思いをした!」という記事を書きました。
ヤル気を起こさせようとして、失わす「勇気くじき」 されてわかった 「やろうと思ってたのに!」という不快感ーアドラー心理学 | 風の森遊
こんな状況は親子や家庭内に限らず、職場でもどこでも日常によくある光景だと思います。
言いたい側には相手に「やって欲しい」という気持ちがあるのはよーくわかります。
私も言いたくなります。
でも動こうとした相手に非難の言葉を浴びせても、せっかく奮い立たせたヤル気をしぼませるだけで、良い方向に進むことはほぼありません。
こんな時、言いたくなった側はどうしたらいいんでしょう?
『相手の行動を見守る』
どんなに「できていないこと」「やれていないこと」が、目についても、気になっても指摘しません。
黙って見過ごす。
相手の「気になる」行動には注目しないように、反応しないようにするんです。
え?!それができないから、つい口が・・・
と思いますよね。
でも、あなたが言いたいのはなぜですか?
そこには「言いたい側」の考えしかない とお気づきでしょうか。
「やる」のは誰でしょう?
やる側にはその人なりの考えがあり、ペース、時間感覚、やり方があるはずです。
それがあなたに見えていない、わからないだけ。
それを尊重せず、言いたい側の考えを一方的に伝えようとするからおかしなことになると思うんですよね。
やる側(言われた側)が不快になるのは自分の考えを認めてもらえてないからなんだと思います。
少なくとも私はそう感じました。
言いたくなった時には相手にもやり方があるのだと信頼してみましょう。
「やる」側もやらなきゃいけないのはわかってるんです。
わかっているけど、なかなかヤル気が湧かないから取りかかれないでいるんです。
そこは「やる」側の課題ですよね。
そのうち重い重い腰を上げる、その課題をやれる力があると信じる。
それがあなたにできる最大の応援だと私は思います。
もしかしたらあなたの気づいていないところで終わらせているかもしれないし、「今」やろうとしている矢先なのかもしれません。
言いたい言葉をぐっと飲み込んで、言わなければ、相手を不快にさせることはありません。
相手のペースにあわせることにもなります。
「見守る」って簡単に書きましたけど、これ、とっても難しいです。
覚悟もいります。
忍耐もいります。
アドラー心理学の実践てホント大変です。
でもこんな言葉をかけられたら、あなたはどう感じますか?
「困っているように見えるけど、良かったら話を聞かせてくれないかな?」
相手を信頼していれば、おのずと言葉も変わってきます。
少なくとも、「いつやるの?!」よりはいいですよね。
どうしても言葉をかけたくなったら、「相手にはできる」という信頼を置きながら、できないかもしれない「未来」ではなく、「今」に注目してみるのも手です。
起こるかもしれない未来に先回りしてあれこれ言ってしまうと「こと」を複雑にしがちなんですよね。
『世界はどこまでもシンプルである』
「嫌われる勇気」の冒頭にこんな一文がありましたね。