海で遊ぶ!となれば、まず考えたいのが日焼け止め。
直射日光だけでなく海面や砂浜の反射もあるので、浴びる紫外線量は日常より多く、日焼け止めは欠かせません。
でも、日常使いのものでいいのか不安になりますよね。
アウトドアに最適な日焼け止めの条件は?
アウトドアで遊ぶのが大好きなので、今までいろんな日焼け止めを使ってきました。
私がアウトドア用の日焼け止めに求める条件は以下の5つ。
- SPF値が高いもの(UVBに対する保護力)
- PA値が高いもの(UVAに対する保護力)
- ウォータープルーフ(汗だけでなく、海や川で落ちにくいか)
- クレンジングが簡単(山やキャンプだとクレンジングに手間はかけられない)
- 塗り直しが手軽
資生堂のANESSAを筆頭に、ドラッグストアで手軽に買える日焼け止めから、各化粧品メーカーのものまで、上記の条件にあう様々なものを使ってきました。
オーガニックコスメを使うようになってからは、MiMCのミネラルファンデーションも使ってみました。
ここ数年は上記の条件を満たしつつ、肌に低刺激であるということで、敏感肌向けの製品を販売している「アクセーヌ」の「スーパーサンシールド EX SPF50+・PA++++」をリピートしていました。
この製品、肌ノリも良く、崩れにくくて、持ちも良く、水に浸からないアウトドアならばこれでもOK。
そう。
「水に浸からない」という条件があります。
それは、こんなニュースを見たからです。
日焼け止め成分がサンゴにダメージを与える
2017年にハワイへ旅した時、話題になっていたこと。
それは、日焼け止めに含まれている成分がサンゴにダメージを与えているということです。
あちこちでその表記を見かけたので非常に気になっていました。
その後、2018年7月にハワイでサンゴ礁に有害な化学物質を含む日焼け止めの流通を禁止する法案が成立しました。
実はハワイだけでなく、パラオ、オランダ領ボネール、カンクンやコスメルを含むメキシコの自然保護区などでも同様の動きがあります。
2019年に旅したオーストラリアでも同じような表記をいくつも見かけて、サーファーやダイバー達など、環境意識の高い人達の間では常識になりつつあるんだなと感じました。
サンゴや海洋生物にやさしい日焼け止めを使うのは世界の自然な流れなんでしょうね。
きっと、これから増えてくるのでしょう。
どんな日焼け止めならサンゴや海洋生物にダメージを与えないの?
問題となってる物質は「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」(化粧品成分名:メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)という紫外線吸収剤です。
EUではどちらも環境ホルモンリストにあるもの。
これらがサンゴの幼生の成長を妨げたり、サンゴの白化を促しているという研究結果があります。
また、オキシベンゾンは、一部のサンゴに有毒なことが実験で判明しています。
「競技用プール6個半の海水に1滴たらすだけ」で海洋生物にダメージを与えるに十分な毒性を持っていて、高濃度のオキシベンゼンがハワイ州の一部ビーチで実際に検出されているそうです。
たった1滴で、どれだけ強い毒性なんだろ。
なんだか人間にも影響ありそうに感じちゃいますね。
サンゴの白化は海水温の上昇や海藻類の繁殖など、さまざまな要因があるとされています。
その中で有害な日焼け止め成分による影響はもしかしたら微々たるものかもしれません。
でも、2015年発表の論文によれば、人の皮膚から洗い流されて海に流出する日焼け止めの総量は年間で14,000トンにも達しているともいいます。
一人ひとりが塗っている量は微々たるものでも、地球スケールの目で見たら海洋生物に与えている影響は大きい。
だったら、サンゴに有害とされている物質をわざわざ海に持ち込むことはしたくないなと思いました。
自然の中で遊ばせてもらう時は、そこにある自然に極力インパクトを与えないように遊ぶのは基本であり大原則だと思います。
人間のために、そこにある自然に影響を与えるようなことは避ける努力が必要だと思うんです。
海で遊ぶ時は、海の生物に配慮したいもの。
サンゴ礁を楽しむなら、サンゴの上に立たない、サンゴをフィンで蹴らない、そして、日焼け対策を変える。
この先もずっと、楽しく自然を楽しむために、そして、未来の子供たちに受け継いでいくために、こういった配慮は今すぐにできること。
そして、一人でもできることです。
一人でできることから変えていくことで、その積み重ねが地球環境を変えていくからね。
ならば、即実行♪(^o^)
この2つの物質「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」を含まず、できれば「酸化チタン」や「酸化亜鉛」などミネラル由来の日焼け止めを探すことにしました。
巡りあったのはその名も「サンゴに優しい日焼け止め」
サーファーやダイバーが使用している製品や、オーガニックコスメブランドなど、気になった製品の成分を片っ端から見て、これだ!という製品に巡りあいました。
その名も「サンゴに優しい日焼け止め」
含まれているものはシンプルなのに、紫外線カット効果が高く、ウォータープルーフで、最初に掲げた条件はすべてクリア!
さらに自然由来成分だけで、ノンケミカル。
見つけた時、これだ!と小躍りしちゃいました♪ (((o(゚▽゚)o)))♡
あれこれ探してみて思ったのは、まだまだ製品が少ないなぁということ。
あるにはあってもケミカルなものが含まれていたり、
作ったのは沖縄出身の方
ケラマブルーと呼ばれる沖縄でも屈指の美しさを持つ座間味島の海で、
「それ、サンゴを死なせちゃうんだよね。」
と、ダイバーさんに言われた一言から生まれたというこの製品。
開発者の金城さんは、日本で販売されているナチュラル系日焼け止めの中に、有害なものが含まれていない商品を探されたそうですが、見つからなかったそうです。
そこが原点なんですね。
まず、そこに心動かされました。
公式サイトに動画があるので見てみてくださいね。
容器からも感じる環境への配慮
以前はプラスチック製の容器だったようですが、今年の5月にプラスチックフリーを掲げてアルミ製容器に変わったそうです。
サンゴの海だけでなく、地球環境のこと考えてくださってることが容器からも伝わってきました。
自然由来の成分だけ
- ごま種子油(セサミオイル)
- 酸化亜鉛
- ヤシ油(ココナッツオイル)
- ミツロウ
- シア脂
- ホホバ種子油
- ラベンダー花油
- セイヨウハッカ油
- ユーカリ葉油
含まれているのはこれだけです。
聞いたことのあるものばかりですね。
化粧品の成分のように、むずかしいカタカナの名前のもの(笑)は、ひとつも含まれていません。
また、香料、防腐剤、紫外線吸収剤等は不使用です。
自然由来成分のみ。
そして、ノンケミカル、ノンナノ、パラベンフリーです。
お肌にも優しそうですね!
最初に上げた5つの条件は全部クリア!
- SPF 50+
- UVA★★★★
- ウォータープルーフ
- お風呂で石鹸でオフできる
- ポケットに入るコンパクトさで塗り直しは簡単
Facebookに全成分解説があったのでリンク張っておきますね。
また、Q&Aのリンクも張っておきますね。
「サンゴに優しい日焼け止め」の使い心地は?
開封すると成分のやさしいアロマの香りがします。
アロマの香りがあんまり得意でないケニーも普通に使っていたので、気になるような強い香りではありません。
使用感は、気温が高めのところで使ったので柔らかめのクリーム状でした。
よくのびるので、塗り広げやすかったです。
真っ白なので、白残りしないかな〜と心配でしたが、よーーーくのばせば白残りせず肌に馴染みました。
アロマオイルが多いので、オイリーになるかな?とも思いましたが、思ったほどではありませんでした。
テカリはあるので、気になるならティッシュオフした方がいいかもですが、どっちみち海に出たら潮風でベタつくし、海に入ってしまえば関係ないので、気にせずそのまま。
化粧下地にも使えるとは思いますが、この上に別の化粧品を乗せて海に入ると…本末転倒です。
この日焼け止めを使う意味がなくなっちゃう (//∇//)\
個人的にはコレは単品使用するもので、アウトドア用だと思っています。
街では別の製品を使います。
だってここまで強い紫外線カットは必要ないですから。
ただ、自然由来成分だけなので、日常使いでも全然いけますね。
汗だくになる庭いじりや畑作業なんかには向いてると思います。
効果の持続は、気になったら塗り直しはした方がいいと思います。
これは、他の日焼け止めと同じですね。
ちなみに、たいてい朝塗ったっきり塗り直さないわたしは、真夏の沖縄で見事焼けました。
▲ラッシュガード等でカバーしていた部分と、焼けた手の差が(笑)
でも、それは真夏の太陽ですもん。
それに透明度の高い沖縄の海。
シュノーケリングやカヌーで、浅瀬や海の上にいれば多少焼けるのは仕方ありません。
それよりも!
朝1回塗っただけで日焼けはしましたが、その後、日焼け後がひどく痛くなったり、水ぶくれになる等ひどい目には遭いませんでした。
黒くはなったけど、皮が剝けることもありませんでした。
いつもは真っ赤になって、腫れて痛くてひどい目に遭うわたしにとっては、この焼け方に逆に効果を感じました。
落とすのは入浴時に温水シャワーと石鹸で大丈夫です。
特別なクレンジングは不要です。
自然由来成分だけなので、最悪そのまま寝ちゃえますね。
海ではやりませんが、山でならやっちゃうかも(笑)
たとえそうしたとしてもこの成分なら安心です。
保湿効果も高いですしね。
サンゴだけでなく、肌にもやさしい日焼け止めだなぁと実感♡
容器がコンパクトでポケットに入る大きさなので持ち運びもコンパクト。
海遊びの時だけでなく、今度は山やキャンプでも使ってみようと思います。
もうわたしのアウトドア必携品になりそう♡
どこで買えるの?
公式ショップはこちら↓
Amazonでも購入できます。
サンゴに優しい日焼け止め (サンゴに優しい日焼け止め40g)
日焼け止めだけに頼らない焼かない最強の方法
日焼け止めも効果はありますが、最も日焼けしない方法は、ウェアを着用することです。
そもそも肌を隠してしまえばいいわけです。
海ならば、
- ラッシュガードを上下着用する
- 帽子をかぶる
- グローブをする
- マリンシューズを履く
ここまで肌を覆うと、露出しているのは顔だけになります。
そうすると、日焼け止めを塗る部分を少なくなり、使用量を減らすことができます。
さらに、環境にもお肌にも優しくなるわけです。
海は夏しか行かない。
そういう方はついつい水着だけで肌を露出させてしまいがちですが、サンゴ礁で泳ぐなら、肌を露出させていることは紫外線以外の危険にも身を晒していることになります。
海の中には毒を持つ危険な生物もいます。
様々な危険から自分を守るためにも、肌を露出しない完全防備をオススメします。
日焼け止めを塗るのは顔だけで、海に優しいものを使う。
これからのスタンダードになりそうですね。