アナログ式の電波時計 XCを腕時計として愛用しています。
腕時計で電波に対応したものがまだ出始めだった頃、電波時計であることと、電池交換がいらない光発電にこだわってこの時計を選びました。
電波時計の魅力は時間が狂わないこと。
毎日電波を受信し、自動的に時刻を補正してくれます。
ところが、その電波時計が狂ってしまったのです。
なんで???
しかも、常に5分ほどずれている不思議・・・
毎日、正確な時刻に補正されているはずなのになぜ???
電波時計でも時間がズレるんだと思いながら、時間を合わせるまでの奮闘記です。
取扱説明書を見ながら時間修正を試みる…
取扱説明書を探す
まずは、メーカーサイトで取扱説明書を探しました。
今はネットで取扱説明書を検索できるようになって、便利になりましたねぇ。
長く使える製品だからこそ、ありがたさが沁みます。
XCの取扱説明書検索ページでは品番の見方も案内されていて、時計の品番を探すのに苦労せずに済みました。
電波を受信できているかを確認
次に、ちゃんと電波を受信できているかを確認しました。
そもそも電波が受信ができていなければ、たとえ時間補正ができたとしても修理に出さなくてはなりません。
取扱説明書を見ながら受信できているかを確認すると「OK」を指して、一安心。
これで故障の可能性が減りました。
電波を手動で受信する 強制受信
電波を受信できているなら、次は時刻補正のために強制受信すればいいのです。
電波時計は毎日決まった時間に受信し、時刻補正する機能が備わっていますが、こうやって時間がズレてしまった時のために強制受信させることもできるのです。
早速実行してみますが…
あれれ?
何度受信させても、他の時計(iPhoneやパソコン)と一致しない…
どういうこと???
時間を変え、日を変えて、数回受信してみたものの結果は変わらず。
うーん。
わけがわからない。
やっぱり故障なのかな。。。
充電不足??
エコドライブという、光発電ができるタイプの時計で、蛍光灯の光でも充電できるのです。
フル充電してあれば、半年間充電できなくても動き続けます。
それぐらい電源には困らない仕様なんですが、もしかして充電不足かな? と考えました。
取扱説明書にあるような、充電不足の警告は示していません。
フル充電できるように数日間太陽光が直接当たる場所に置いてみました。
普段はドレッサーの上に置いてあるので窓際ではないんですよね。
窓際に置けば、家の真ん中よりは電波の受信もしやすくなります。
数日後、再び手動で強制受信をしてみました。
うーむ。。。
時間は一致しないまま。。。
なぜだ???
手動で時刻を合わせる
外出にあたり、時間が合ってないのは困るので、手動で時刻を合わせました。
昔からあるアナログ時計と同じです。
りゅうずを動かして、iPhoneが指す時間に合わせました。
ところがです。
翌日にはまた、時間がズレていました。
どれでけ手動で時間合わせしてみても、いつのまにかずれた時間に戻ってしまうのです。
どういうこと??
もう、さっぱり訳がわからず、混乱。。。
基準位置がズレてる!?
これはいよいよ修理に出すか… と思った時、修理に出す前にもう一度ネット検索してみようと思い立ちました。
そこで、このサイトを見て、おおお!と思いました。
元販売員さんが書いたこのサイトによれば、電波時計が狂う原因は5つ。
- 電池の残量不足
- 電池の受信ができていない
- 針ズレ
- 磁気帯び
- 故障・経年劣化
このうち、1と2は試してみています。
4と5は修理に出さないと解決できません。
あと、試せるのは3だけ。
どうせ修理に出すなら、出す前に試してみることにしました。
3の「針ズレ」を直す方法は、基準位置を確認してみればいい。
そこで、取扱説明書をもう一度見ると、基準位置の直し方が、最後の最後に掲載されていました。
そもそも基準位置とは、時刻を表示するための基準としている針の位置のことです。
この「基準位置」を基準にして、毎日時刻補正してくれてるわけですね。
つまり、この「基準位置」がズレていると、どれだけ補正しても、基準がズレているため意味がないんです。
わたしの時計もこれか?!
XCの基準位置は、0時0分0秒。
早速、基準位置を確認してみました。
わはははは!
ズレてる! ズレてるー!!
見事5分程前の位置、11時54分辺りを指しました。
わーい!
原因はこれだー!!
あまりに嬉しくて小躍りしちゃいました!
取扱説明書を見ながら、基準位置を0時0分0秒ぴったりに合わせます。
そして、時計を通常に戻すと…
ぐるぐるぐるぐる〜
針が勝手に回りはじめ、今の時間に合わせはじめました。
ドキドキドキ♪
やがて、針は他の時計が指し示す今の時間ぴったりで止まりました!
やったー!
直ったー(泣
以来、時間もズレることもなく、何事もなかったように時を刻んでくれています。
アナログ電波時計の近くでiPhoneの充電が原因かも
電波時計の基準位置がズレる「針ズレ」という現象は、アナログ時計だけに起きることのようです。
この後、「針ズレ」のことをあれこれ調べてみたら、衝撃(モノとぶつかる、落とす)、磁気の影響等が原因と書かれていました。
そう言えば…
時計を購入した時の店員さんの言葉を思い出しました。
『半径5㎝以内に、電波を発するものは近づけないでくださいね。
故障の原因になりますよ』
買った当初はとても大切にしていたので、携帯電話はもちろんのこと、パソコンのディスプレイの近くや、無線タイプのマウスの傍に置かないように細心の注意を払っていたものです。
それが部屋の模様替えをして、ドレッサーの位置が変わったことで、すぐ近くでiPhoneの充電をするようになっていました。
あーあ。
これが原因なのかなぁ。
アナログ式の電波時計をお持ちの方!
近くで携帯電話の充電をする時は、できるだけ離すことをオススメします!
針ズレならば、自分で直すことは可能ですが、磁気を帯びてしまうと自分で直すことはできませんからね。
最後に
せっかく長く使えるエコな時計を使っていても、故障しやすそうな環境で使っていてはエコでなくなります。
時計を長持ちさせるためにも大切なことですし、モノを壊さず長く使い続けることは地球環境保護に繋がります。
壊れたからと安易に買い替えたりしなくて済むよう、壊れないような使い方をすることも大切なことなんですよね。
故障しなければ使い続けられる、電池交換が不要な光発電の電波時計を選んだのも、無駄な消費を減らすという視点からでした。
直って、本当に良かった。
ほっとしました。
これからも大切にこの腕時計を使っていこうと思います。