キトラ古墳の壁画公開に当選したので行ってきました。

昨年の5月続いて2回目の当選。

今回は北壁の公開でした。

キトラ古墳とは

奈良県明日香村にある古墳で、7世紀末〜8世紀初頭のものと考えられています。

近くに高松塚古墳や石舞台古墳、天武・持統天皇陵等があり、歴史の教科書に「飛鳥時代」として出てきた名前がたくさんあるエリアの一角です。

今は、国営飛鳥歴史公園の一部となっていて、2016年に新しく「キトラ古墳周辺地区」として整備されました。

歴史に疎くても、「大化の改新」があったところのすぐ近く と言えば、歴史的背景がわかるのでは?

聖徳太子の後、律令国家が作られていく頃の誰かを埋葬したと考えられている古墳です。

被葬者はわかっていません。

遺骨の一部から成人男性であることがわかっていて、身分の高い人だったのでは?と推測されています。

1983年の調査で、内部に彩色壁画が描かれていることが発見されます。

その後の調査の結果、漆喰に描かれた壁画は剥落の危険があることがわかり、2004年から6年余をかけて壁画が取り外され修復工事が行われました。

その取り外された壁画の公開が2016年9月から期間限定で行われています。

キトラ古墳の壁画

キトラ古墳の壁画は、東西南北の壁と天井に描かれています。

壁にはその方位を司る四神と獣頭人身十二支像、天井には天文図が描かれています。

獣頭人身十二支像が古墳に描かれているのは唯一、キトラ古墳だけ。

天文図は現存する世界最古のものと言われていて、非常に希少なものです。

キトラ古墳は中世に盗掘にあっており、副葬品や埋葬された方の姿はほぼなく、破片しか残されていません。

以来、土砂の流入等もあり、壁画は泥やカビで汚れていたり、剥がれ落ちている部分もあります。

それでも、今、実物を肉眼で見ても、黒、赤、黄色といった色は残っています。

描かれた頃はどんなに鮮やかだったんだろうと想いを馳せることができます。

北壁(玄武)

今回見に行ったのは第6回公開で、2018年1月20日から2月18日までの期間に、北壁を見ることができます。

北壁に描かれているのは、北を司る四神「玄武」と、「亥」「子」「丑」の獣頭人身十二支像です。

玄武は四神のうち、一番明瞭です。

汚損が激しい他の三神と比べると、ほぼ完全な姿を見ることができ、亀と蛇が描かれ、亀が黄色く塗られているもわかります。

獣頭人身十二支像も3体が確認できるのは北壁だけです。

他には東壁の「虎」、南壁の「午」、西壁の「戌」しか今は確認できません。

ただ、「子」「丑」いずれも赤色が確認できる程度で、輪郭となる黒色はほとんどわかりませんでした。

「亥」に至っては剥落が激しく赤色がわずかに残るだけで、これが持ち物なのか、衣類なのかもわかりませんでした。

昨年、第3回公開で見た東壁(青龍)は、泥汚れがひどかったことを思えば、北壁は白い漆喰に描かれた壁画の全容がよくわかりました。

キトラ古墳壁画体験館 の展示がかなりいい

壁画の公開は期間限定ですが、無料で見学できます。

申し込みは、文化庁のホームページからできます。

壁画の実物公開がない期間でも、保存管理施設を見学することはできます。

1階展示室で出土品など、地階では原寸大の石室模型や、大型マルチスクリーンで壁画の高精度映像を見ることができます。

この地階の展示がかなりよくて、お気に入りです。

壁画の実物は撮影禁止ですが、展示室内は撮影可能なので、写真で紹介しますね。


▲ 石室の原寸大模型

壁画も再現されています。
正面に見えているのが北壁、右側が東壁、左側が西壁。
外に開くように右側に置かれているのが南壁です。

南壁に空いていた盗掘坑も再現されていますね。
(画像の右上の欠けた部分)

身体ひとつが入るか入らないかの、こんなちいさな穴から内部に入ったみたいです。


▲獣頭人身十二支像の説明


▲天井に描かれた天文図の説明

68の星座、約350個の星、天の赤道、黄道、内規(常時観測できる天空)、外規(観測可能な天空)の4つの円が描かれている世界最古の天文図です。

描かれている星から観測時期や観測地の緯度なども割り出されているそう。


▲展示室の中央には大型マルチスクリーンで再現された壁画と天文図


▲中央には棺と思われる色の違う四角い部分があります

四方に配置されたマルチスクリーンには壁画の映像が流れ、ズームされたり、赤外線カメラで撮られた映像になったりと、どう描かれているのかがとてもよくわかります。

実物より、よくわかるかも(笑)

面白いのは、このスクリーンの中央に立ってみると不思議な感覚になること。

まるでキトラ古墳に埋葬された人になったよう。

四方を四神に囲まれ、天井の天文図を見ていると、なんだか守られているような感覚になってくるんです。

この人を埋葬した人達が、どんな想いでここに埋葬したのか。

どうか、いつまでも、この御方をお守りください。

そんな想いが伝わってくるような感覚さえしました。

亡くなった人への想い、祈りはどの時代も変わらないのかもしれませんね。

▲北壁・玄武の拡大映像

▲東壁・青龍

▲南壁・朱雀

▲西壁・白虎

他の展示も、壁画の説明の他、発掘調査の方法等もかなり詳しく説明されていて、どの展示もフムフムとじっくり読んでしまいました。

興味をそそられる展示の仕方に関心しましたよ。

近くの高松塚古墳や飛鳥寺と合わせて訪れてみてはどうでしょう。

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この記事を書いた人

みうら 雪絵

みうら 雪絵

心理カウンセラー/
ネイチャー・セラピスト/
地球旅人/Outdoor Activist/
日本自然保護協会 自然観察指導員/
日本シェアリングネイチャー協会 公認ネイチャーゲームリーダー/
Read For Action リーディング・ファシリテーター

自分を見つめ向き合っていく心理カウンセリング・セラピーを、自然の中で行っている。
いのちを輝かせて生きる”自分”の道を探るサポートする、魂のガイドも担う。

日本を、自然を、こよなく愛し、旅し続ける地球旅人(たびんちゅ)でもある。