今日の1枚。
選んだのはこの写真。
近所の山々が、カリフラワーだらけになる季節になりました。
いやいや、ホンモノのカリフラワーではないですよ。
カリフラワーのように、山々が、白くモコモコになるんです。
これは、シイの木の花々です。
▲シイの木の花 近くで見るとあまり目立たない
シイの木は、愛知県尾張東部の極相林を形成する木々で、初夏の頃に花が咲き乱れ、山々を覆います。
極相林っていうのは、文字どおり、極みの姿で、森の植物遷移の最終段階のこと。
これ以上、植物の交代は起こったりせず、この状態を維持していきます。
植物遷移というのは、草花に始まり、針葉樹、落葉樹、常緑樹、と生息する植物の種類が変わっていくことで、地域によってどんな森が極相なのかは異なります。
愛知県尾張東部は、常緑樹であるシイの木が主役の極相林めざして、植物遷移していきます。
マツやスギといった針葉樹の濃い緑を背景に、淡いクリーム色のモコモコがいっぱいになる季節が今年もやってきました。
1カ月前はまだ芽が吹き出したばっかりだったのに、いつの間にか森の緑も濃くなってるし。
早いなぁ。
今年は4月からあちこち駆け回ってるから、なおさら早く感じるのかも。
それでも、森の木々を見て、季節の移ろいを感じる。
カレンダーじゃなくて、自然界から季節の移ろいを感じるんですよ。
我ながら贅沢な環境にいるな と嬉しくなっちゃう(笑)
桜が終わって、森に眩しい緑が戻ってきて、フジがあちこちで咲いてたゴールデンウィーク頃。
それも写真におさめる間もなく、今はシイの花の真っ盛り。
昨日はホオノキの花も見つけちゃった。
森の木々の、花の季節なんですよね。
人が作った庭園の花々も美しいですけど、森の中でひっそりと花開く野生の花々も美しい。
何よりも「ここで生きてるんだ!」っていう活力を感じるからね。
その力強さは、人が造った花にはないものです。
やっぱりそういった力には惹かれちゃいますね。
巡る季節を森から、自然界から感じる。
その季節、季節に、どんないのちも輝いているよね。