アドラー心理学をベースにした「親子関係」の学び「STEP/TEEN」を修了しました。
「STEP/TEEN」は文字どおり、ティーンエイジャー・思春期の子どもたちをもつ、親向けのコースです。
「STEP/TEEN」とは別に「STEP」というカリキュラムもあって、「STEP/TEEN」はそれを発展させたという位置づけになっています。
「STEP/TEEN」の存在を知って、受講したい!と講師の方や、すでに学ばれている方に相談したら、いきなり「STEP/TEEN」はちょっと難しいから「STEP」から入った方がいいよと薦められました。
というわけで、「STEP」を子供が中3の夏頃から学びはじめて高校受験の頃まで受講し、高校生になると同時に「STEP/TEEN」を学んできました。
今から思えば、タイミングとしてはベストだったと思います。
子供が思春期を迎え成長していくさまをありありと感じながら、学んだことを実践してこれたからです。
タイミングって大事なんだなぁって、つくづく思いました。
修了してみて思ったのは、助言があったとおり、「STEP」も「STEP/TEEN」も確かに難しい。
難しいというより、「深い」と言った方がいいかもしれません。
最初はアタマがついていかず「へ?!」と思うこともしばしばでした。
それまで学んできた別のカリキュラムは「勇気づけ」に特化されてたのもあり、言葉も優しいし、理解もしやすい内容でした。
登山で言えば、緩やかな登りの樹林帯歩きという感じです。
でも、この2つのカリキュラム「STEP」も「STEP/TEEN」も、最初からいきなり岩ゴツゴツの急登を登らされてる感じでした。(笑)
どちらも理論的で、テクニカルなんですよ。
こういうケースではこういう手法を使いましょう と、とても明確に、かつシンプルにまとめられています。
ケーススタディがはっきりしているんですね。
だから、ベースとなるアドラー心理学を理解していないと、考え方が飛躍的しちゃってる気がするんでしょう。
でも、この「STEP」から「STEP/TEEN」への続けての受講はとてもいいと思います。
テキスト全体の流れはほぼ同じなので、続けて学ぶと、深めながら2巡することになります。
反復学習ですね。
だから、大切なところは、何回も何回も反復していくので、知らない間に身につきます。
また、「STEP/TEEN」は思春期に特化しているだけに、内容がとても濃いです。
出てくる問題も「嘘をつく」から「喫煙」「万引き」「性」「暴力」「アルコールや薬物」「妊娠」「早婚」etc…と、『うちの子に限って』とどこかで思いながらも、『絶対にない!』とは言い切れないことが出てきます。
そんな時、親はどう子供に接すればいいのか。
どう言葉をかければ、子供の勇気をくじくことなく、勇気づけることができるのか。
アドラー心理学的な「やり方」(Doing)をじっくりと学ぶことができました。
と、
さらっと書いてますけど、2回や3回は再受講しても全然違うことに気づけそうなくらい、奥深く濃い内容でした。
アドラー心理学は実践の心理学です。
思春期真っ只中、自立に向けて成長していく子供を、どう見守り、どう支援するのか、これからも実践の日々です。
最後に、「やっぱりここでもか!」と感じたことを書き残しておきます。
『自分が完璧でないことを認める勇気を持つこと。人は自分に子供にも完璧さを要求しがち。』
完璧な人などいない。
それは親も子もです。
「親なんだから」と自分は完璧な親でなければ!と思い違いする人は多いと思います。
わたしもそうでした。
でも完璧でないことを自分に許し、子供に開示してことで、とてもラクになりました。
子供も親を完璧だと思いがちです。
が、そうでないとわかってから、とても気楽になったんじゃないかと感じています。(我が家の場合ですが)
お互いの失敗をユーモアで笑い飛ばせるくらいの関係がどちらもラクなんだなって思います。
最近は子供にあれこれ指摘されても、そして指摘しても、「ママだもん」「オレだもん」とお互いに笑い飛ばせています。
完璧をめざしすぎて苦しくなってませんか?
親も子も完璧でなくていいんですよ。
ありのまんま、そのまんまの自分、子供であった方が、お互いが本当の自分を生きられます。
こういう関係になってから、子供の笑顔が見れる時が幸せだなぁとしみじみと感じます。