「リトリート」というと、どんなイメージがありますか?
リトリート(Retreat)とは、辞書を引くと「退却」「後退」「静養先」「隠れ家」「避難所」といった意味がありますが、わたしがいうリトリートとは「転地療養」という意味で使っています。
このリンク先の表現が、わたしの考え方とマッチしているので、シェアしておきますね。
リトリート(Retreat)とは、数日間住み慣れた土地を離れて、仕事や人間関係で疲れた心や体を癒す過ごし方のこと。観光が目的の旅行とは違い、日常を忘れてリフレッシュすることを目的とする。ストレスフリーな暮らし方の実践法としては、デンマーク発祥のライフスタイル「ヒュッゲ」とも近しい。
リトリートの語源はリトリートメント(retreatment)。本来は避難所や隠れ家の意味を持っていたが、近年欧米では「日常生活から離れてリフレッシュする時間をもち、心身ともにリセットする」といった意味で使われていて、日本では『転地療法(療養)』とも言い換えられる。
また、仏教にもリトリートの考え方が存在するという。「ヴィパッサナー」というインドのもっとも古い瞑想法のひとつがそれにあたる。ヴィパッサナー(Vipassana)とは、「物事をあるがままに見る」という意味。外界とのコミュニケーションを一切経ち、いま、この瞬間に意識を集中することで、ありのままの自分に気づくというものだ。
簡単に言うと、
日常を離れること。
いつもとは違う時間の流れの中に身を置いてみること。
そして、そこで自分に起きてくることにあるがままに気づくこと。
これを「自分に向き合う」と表現してみてもいいかもしれません。
でも、もっとシンプルに「自分に気づく」でもいいと思います。
「その時、その場(今、ここ)で、何かを感じている自分に気づくための時間」と言い換えてもいいでしょう。
リトリートへの誘い
日常を離れ、いつもとは違う時間の流れに身を置いてみる。
そのために、自然の中に身を委ねてみるのは最適だと思っています。
以前、「あなたにとって自然と言ったらなんですか? どんなイメージがありますか?」という問いかけを複数の人にしたことがあります。
その時、9割以上の方が「山」とか「森」と答えられました。
人にとって、自然とは山や森をイメージしやすいし、おそらく海や空よりは身近なんだと思います。
元々人類は森で生まれ、育ってますしね。
ところで、現代人が生活している時間の流れは、自然界に流れている時間の流れとスピード感は同じだと思いますか?
体感的にどうでしょうか?
自然界、特に、森に流れている時間は、現代人が生活している時間は違いがあります。
1日が24時間という、時計ではかれる時間はもちろん一緒です。
でも、流れている時間が違うんですよね。
わたしはそれを「森の時間」と呼んでいるんですが、この「森の時間」を体感してもらうだけでもリトリートの意味があると思っています。
▲樹齢300年を超えるヒノキの森で、成長する幼木
森と言えば、森が人に及ぼす影響の中に、健康面での影響もあります。
その効果を上げるために、月に1回は森に行くといいのですよ。
月1回のペースで、リトリートとして森に行き、森の時間に身を委ねてみる。
これがかなりいいんですよ😊
リセットボタンを押すような、リフレッシュする感覚があります。
もうね、続けてると、やめられなくなってます(笑)
「自分のための時間」て、ありますか?
日常生活の中では、自然界とスピード感も違いますが、「自分のための時間」も少ないんではないでしょうか?
この「自分のための時間」は、趣味や好きなことをやっている時間ではなく、「自分との対話」の時間です。
自分を見つめる時間と言ってもいいでしょう。
朝起きてから夜寝るまで、休日も、その生活の中に「自分との対話の時間」はどれほどあるでしょうか。
正直言って、わたしはほとんど取れません。
日常の生活って、生きるための時間でもあるので、仕事をしていなくても、食事を作ったり、家の中をきれいにしたり、趣味に没頭していたり、本を読んでいたり、家族と会話をしていたり。
そんなことで日々が終わってゆくのですよね。
自分の時間=自分との対話、自分を見つめる時間ってほとんど取れないのが現状です。
こういう時間て、意識的にとらないと難しいんだと思うんです。
確かに、意識的にこういう時間を持つことをやっていた時もあります。
瞑想したり、ノートに書いたり。
ただ、わたしの場合、これをやってると1日このモードになっちゃうんですよね😅
なので、他のことができなくなるんです。
困ったもんだ。
だからなんでしょうね。
自然の中に定期的に身を置きにゆくのは。
自然の中に身を置いて、全身で自然を感じながら、自然の時間に波長を合わす。
そして、「自然な自分」を思い出す「自分のための時間」を過ごす。
今までわたしが長年やってきたことだなぁって思うし、これが、わたしの定義する「リトリート」でもあります。
「自然の時間に波長を合わす」って、自然の中にいた方が圧倒的にやりやすいですしね。
大人こそ、こういう時間を意識的に持つことは、自分のためにとても必要だと思っていて、だから、自然の中でのリトリートを開催しています。