東京へ移動する中央線の中で、
旅が好きで、その記事を書く書くと言いながら、書けないのはなぜなんだろう…
車窓を見ていてふっと思った。
わたしは旅に出かけ、その旅先の情報を書きたいわけではない。
そんな情報はいまどき山ほどある。
わたしが書きたいのは、旅の途中で感じたことを、感じたままに書きたいんだよな と。
いわゆる「旅記事」ではなく、どちらかと言うと「旅エッセイ」に近い。
窓の外に広がる風景。
山の斜面にある枝だけになった木々。
陽の光があたり、そこに独特のやさしい影ができる。
太陽と木々が織りなす光と影。
ゴトゴトと電車に揺られながら、なんて美しいんだろうと見惚れる。
目を閉じて、その景色を自分の中に映し、心に留める。
旅の途中で、景色を見ながら、そんなことをしてるのが好きだし、それをなにものにもとらわれずに書き残したい。
旅の景色は一期一会だ。
それを文字と、写真とで残せていけたら。
わたしが書きたいのはそんな記事なんだろうな。