心肺停止で倒れた夫のよみがえり日記 8日目
2018年8月1日(火)

いのちとお金

昨夜は面会時間ギリギリまで病院にいたため帰宅も22時過ぎで、その分寝るのも遅く、睡眠時間が遅くなってしまった。

遅くまで病室にいるのは、けんちゃんにも、わたしにもよくない。

午前中は、月が変わったため、休暇申請や交通費精算のことで、けんちゃんの会社の人とメールでやり取り。

休暇のところを見ていて、ふと、給与のことが気になった。

こうやって倒れて入院しても、ある程度の日数分は、定額で給与として振り込まれる。

自分がフリーになって思うけど、なんてありがたいことなんだろう。

けんちゃんも8月いっぱいは有給休暇で、その後は傷病休暇で何カ月かは収入の心配をしなくていい。

わたし自身も営業中に足を骨折して、労災で2カ月程会社を休んだことがあるが、その時は定額をもらえる有り難みがわかっていなかった。

今は我が家の大黒柱が倒れて、本当にその有り難さがわかる。

国や会社の制度のおかげで、当面は心配しなくていいなんて、なんて助かる話だろう。

その間にけんちゃんは治療に専念できるわけだし、わたしたち家族は家計の見直しもできる。

入院・治療で出て行くお金も多いだろうけど、今は金額を気にしている場合じゃない。

けんちゃんの治療にも、わたしたちの今の日常のためにも、お金を惜しむ使い方はしていない。

お金を払うことで支えてもらえるものは、有難く使わせてもらい、受け取っている。

わたしたちの毎日の交通費、夕食代もそうだ。

この1週間は特に緊急だったしね。
落ち着いてきたから、ぼちぼち自分たちのことは立て直していこうとは思うけど。

けんちゃんの治療費は全く想像もつかない。

月が変わったので医療費の請求に身構えている自分もいる。

これからも、どれだけの金額が、どれだけの期間かかるかもさっぱりわからない。

とりあえず、健保と保険会社には連絡したけど、一時的な立て替えは生じるはずだ。

心配がないわけじゃない。

でも、いざとなったら借りればいいと腹も括ってる。

『いのちはお金では買えないもんね』

息子が言った言葉だ。

本当にそうだと思う。

それをリアルに体感している。

難しい見極め

カンカン照りの太陽が暑すぎる。
出かけるのもイヤになる。

けんちゃんが入院してなきゃ、息子と二人で引きこもり間違いナシの暑さだ。

そう思えばけんちゃんの病室は快適な場所なんだろう。

ICUに入ると、けんちゃんの部屋の照明が消えている。

『? 寝てるのかな??』

扉を開けて中に入ると、窓際に、外が見えるようにベッドの向きを変えてもらったけんちゃんがいた。

おー! なんかいい感じ!

先生もいらして、けんちゃんと今後のことを話しているようだ。

今日の検査のことを質問してみると、心臓の動きは思っていたより良いぐらいです と答えがかえってきた。

全体の1/3の動きが良くないことは変わらないが、残りの2/3は先生の想定より、いい動きをしているそうだ。

ただ、これからの見極めがとても難しいとも話してくれた。

長くもつようにしなければ。

まだ若いけんちゃんにとって、この先長く心臓と付き合っていけるようにと考えてくださっているようだ。

冠動脈の細くなってる部分は、多くて、長い。

最終的には、けんちゃんと先生で相談して決めてもらうことになるのだが、先生も難しいと思える状況なんだな と思った。

コミュニケーション

先生が退室した後、けんちゃんに今日あったことを聞く。

昨夜の担当の看護師さんには、あれからもたくさんの話を聞いてもらえたようだ。

映画の話や、テレビ番組の話題など、いろんな話をしたんだな とわかる。

そして、夜眠れるようにと睡眠導入剤を飲んだそうだ。

怖かったけど、30分に1回見に来てくれると言ってくれたのでお任せしたそうだ。

そしたら、10分に1回ぐらいの割合で来てくれたから安心して眠れたと話していた。

とても満足げだった。

今日、ベッドの向きが変わったのも、その看護師さんの配慮のおかげだろう。

けんちゃんが欲しかったのは、安心感だったんだろう。

けんちゃんはコミュニケーションをとても大切にする人だと思う。

営業をずっとやってるいるのもあるが、病院でも看護師さんとのコミュニケーションはとてもよくはかっている。
というか、ちょっと呆れるレベル。(笑)

そして、人のことをほんとによく見ている。

コミュニケーションそのものも好きなんだろうと思う。

だから、コミュニケーションが希薄だと不満が募る。
信頼できないと思ってしまうんだろうなぁ。

こういう時だからなのかはわからないけど、とてもわかりやすい。

けんちゃんが欲しかったのは聴いて、わかってもらえることだったんだな、と思う。

けんちゃんの話を聞きながら、息子が持ってきたポータブルDVDプレイヤーを使う許可をもらって、窓際の棚に設置した。

STAR WARS 9作のDVDを見て、久しぶりに満面の笑顔を見せてくれた。

嬉しそう〜

テレビは1日で飽きてしまったようだ。

明日は何を持ってこよう? と聞くと、スラムダンクが読みたいと言う。

他にも何やら映画の話もしていたけど、このあたりの会話は、息子にお任せ(笑)

二人の共通の話題だし、これでコミュニケーションも取れている。

二人が楽しそうに話しているのは見てるだけで幸せと思える。

それぞれの形のコミュニケーション。

けんちゃんにとって、コミュニケーションと信頼、安心感は繋がってるんだな。

昨夜の看護師さんにも、息子にも学ばせてもらった。

これから、わたしもけんちゃんに気配りしていこうと思う。

けんちゃんに、傾聴のレッスンつけてもらってるようなものだな(笑)

回復

今日から食事が出るようになった。

点滴もどんどん減り、飲み薬に変わっているようだ。

心電図のモニターだけは付けているが、これは仕方ない。

もういつでも一般病棟へ移れるところまで回復していて、一般病棟の空室待ちをしている状況だ。

でも、空いていればどこでもいいわけじゃない。

命は助かったけれど、いつ、どうなるかわからない状況なのも変わらないため、先生からは循環器科の病棟に入ってもらいます と言われている。

循環器科のベッドが開かないのでここ数日はICUで待機させてもらってる状態なのだ。

わたしにとっては、ICUにいることは安心だけど、けんちゃんにとってはそうとも言えない。

夜が眠れないとかね。、

わずか1週間で、ここまで回復するのは驚異的とも言える。

だからこそ、元気なままの意識のけんちゃんと、まわりとの間にギャップも生じる。

話しあって、より良い道を探っていこうと思う。

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この記事を書いた人

みうら 雪絵

みうら 雪絵

心理カウンセラー/
ネイチャー・セラピスト/
地球旅人/Outdoor Activist/
日本自然保護協会 自然観察指導員/
日本シェアリングネイチャー協会 公認ネイチャーゲームリーダー/
Read For Action リーディング・ファシリテーター

自分を見つめ向き合っていく心理カウンセリング・セラピーを、自然の中で行っている。
いのちを輝かせて生きる”自分”の道を探るサポートする、魂のガイドも担う。

日本を、自然を、こよなく愛し、旅し続ける地球旅人(たびんちゅ)でもある。