心肺停止で倒れた夫のよみがえり日記 3日目
2018年7月27日(金)

迷い

眠りが浅い夜が続いている。

昨夜も2回目覚め、5:00に目覚めた後は眠れなくなった。

携帯を見て、時間と共に、着信がなかったことを確認する。

彼のことを想う。

涙が溢れてくる。

涙のわけはわからない。

悲しいのか、寂しいのか、不安なのか…
涙の元になってる感情がわからない。

体がだるい。

起きる気力がない。

しばらくゴロゴロ過ごすも、起きたくもないし、かといって眠れるわけでもない。

Facebookを眺めながらグダグダと、ただ時間だけが経ってゆく…

もしかして、時間が過ぎるのを待っているのかな

今ここにいることが辛過ぎるのかもしれない。

書いてて思う。

このままいくと、わたしの身体がもたないとも思った。

自分の身体が警告を発している。

けんちゃんのことも大切だけど、自分も大切。

正直、病院に行くことさえ迷う。

どうしようかな。

いつものわたしなら、間違いなく「行かない」を選ぶ。

でも、会いたい。

応答もなくて、ただ寝てるだけだけど、話をしたい。

対話じゃなくてもいいの。

ただ、顔を見ながら、手に触れながら、言葉のない声かけをしたい。

ふぅ〜

片や、体は鉛のよう。

どうしよっかなぁ〜

そんなこと想いながら、グダグダとネットサーフィンしてたら、こんな記事を見つけた。

今のけんちゃんの意識レベルは、鎮静剤で眠らされてるからはっきりとわからない。

でも、わからないからこそ最悪は想定している。
昨日は意志の疎通はできたと聞いていたけれど。

まだ心臓の鼓動が正常に打ち続けられており、ただ意識が戻らないという状態の重篤な患者の場合には、耳元で声を聞かせ、この聴覚中枢を刺激することは、患者の脳を覚醒させるためにどんな薬よりも特効薬になる

けんちゃんは、正にこの状態だろう。

聞こえてくてもいい。

話の内容がわかってなくてもいい。

声が刺激になるならば、いくらでも声をかけよう。

けんちゃんは、わたしの声が好きって言ってくれてたから、わたしの声は判別してくれるはず。

うん。
よし。
病院、いこう。

体は重いけど、面会時間ギリギリまで体を休めて、運転できるようになったら出かけよう。

日記

ゴロゴロしながら、一昨日から起きたことを忘れないようにメモしはじめた。

感情は生ものだし、感じると流れてしまう。
想っていることも同じで、次々と新しく生まれては流れてゆく。

今感じていることは今しか書けないことだと思うし、すごくいっぱいあって、次から次へと変わってゆく。

目まぐるしくて、1日がとても長い。

だからこそ、ひとつひとつ文字として残しておきたい。

この先何があるかわからないけれど。

書いておくことに意味があるかどうかもわからないけど、残しておきたいと思いはじめた。

どうせ書くならブログにしよう。

FacebookのようなSNSは消えてしまう可能性は否定できない。

実はLINEには彼宛にメッセを残していた。

でもLINEだって消えてしまうかもしれない。

ブログならわたしが消さない限り残る。

彼がいつか読む日がきてくれたら嬉しいし、二人で読んで、こんなことあったよね って笑い合いたい。

うん。
そうしよう。
ブログに残そう。

ただ、それをシェアしようかどうかは抵抗があった。

そこで、Facebookにそのまま投稿してみた。

すると明美ちゃんからこんなコメントがあった。

雪絵ちゃん、ブログに書くのとてもいいと思います。
私は、ずっと書き続けてきたものが本になったけど、実は3冊とも、本にしたくて、出版したくて書いてきたものではないんです。
書かずにはいられなかったの。
書き続けることで、自分を癒し、支え、励まし続けてきたの、大丈夫だよ、私って。

明美ちゃんのコメントに、気持ちが決まった。

Facebookにもシェアしよう。

洗濯物

昼前に起き上がれたので、一昨日東京から持ち帰った洗濯物をようやく洗った。

一昨日、病院から持ち帰ったけんちゃんの衣類も袋から出してみた。

救急の場合、衣類は裂かれているだろうからそのまま処分しようと思っていたのだが、なんだか確認してみたくなったのだ。

すると、ズボンと靴下と下着は裂かれることなくそのままだった。

残念ながら上半身のシャツと肌着は、案の定はさみで裂かれていた。

これは仕方ない。

衣類はどれもぐっしょりと濡れていた。

匂いもある。

汗だ。

これだけ衣類が濡れるほど、発汗したんだと思ったら切なくなってきた。

わたしも体調を崩して救急車のお世話になったことがあるが、体から血の気が引いてかく冷や汗の気持ち悪さをしっかりと覚えている。

苦しかったろうなぁ…

涙が出てくる。

彼が倒れた時のことを想像すると、胸がしめつけられるようだ。

彼が戻ってきても着られるようにしておこう。

今はそんなことしかできない自分の小ささを感じた。

安心感

重い体がようやくシャキッとしてきたので、午後になってから病院に出かけた。

出かける時間が遅くて、夕方のラッシュ時間帯にかかりってしまい、いつもより少時間がかかった。

病室に入ると…

ん?!
寒くない!

昨日まで20℃だった室温が24℃に設定されてる!

あれ?

けんちゃんの寝間着が見えてる。

体の上に乗っていたアイスノンがない!

入ってきた看護師さんに、そのことを告げると、
『点滴もひとつなくなったんですよ。血圧を上げる点滴がなくなりました。』
と、ニッコリとこたえてくれた。

わおー!

少しずつ前に進んでる感じがするー!!

さっそくけんちゃんに声をかけて、喜びを、伝える。

『少しずつ、良くなってるね♪』
『嬉しいね』

モニターに映し出されている数値類を眺めていると、
『安定してきましたよ』
って、教えてくれた。

『もう危ない状態は脱したと思いますよ』

わーい!

プロに言われる安心感、たまらなーい!

凄く嬉しい!!

当のご本人は寝たままで変化もなく、何のことやらだけど、このまま生きてくれるかどうかもわからない不安から比べれば、この一言が超嬉しい!

明日がわからない不安が、明日がわかる安心感に変わった瞬間だった。

すごくホッとした自分がいた。

ヒーリング

嬉しくてけんちゃんに触れて行うヒーリングもウキウキしながらやってる。

昨年、自分のためになればいいやと学んだヒーリングがここで役に立つとは思ってもいなかった。

彼が倒れた時、たくさんの人が祈りを送ってくれて、メッセもくれた。

その中から、何人かの方に言われて、遠隔ヒーリングもお願いした。

そこでハタと気づいたのだ。

わたしが学んだ俊龍ヒーリングも使えるかも! と。

さっそく師であるりえちゃん(田澤里永子さん)にメッセして、やり方を教えてもらい、2日目からやっていたのだ。

りえちゃんは遠隔でもサポートしてくれていて、気がついたことがあったらメッセもくれていた。

ヒーリングは医療行為ではない。

でも、その効果はわたしも実感しているから、やらないよりはやった方がいいと思っている。

彼にとってどんな効果があったかはわからない。

けれど、しないよりした方が、わたしの安心に繋がっていた。

今はそれで充分だと思っている。

「順調ですね」

病室にいると先生が来てくれた。

先生から改めて、低体温にすることを減らしたこと、血圧を上げる点滴を止めたことの話があった。

先生からも、少し緊張が和らいでいると感じられた。

機器の数値を眺めていた息子と次弟が、2種類モニターに見えてる数値に違いがあるのはなぜか?と疑問に思ったらしい。

先生に聞いてみよう と質問してみた。

すると、モニターするためのセンサーの位置が違うからじゃないかな と教えてくださった。

ひとつは手首に付けられていて、もうひとつは大動脈内にあるそうだ。

大動脈内にあるセンサーは、心臓の働きをサポートする機器・大動脈内バルーンポンプのものだ。

大動脈内バルーンポンプは、心臓の弁の動きに合わせて血液を送り出すのをサポートしてくれるらしい。

昔は心臓の拍動に合わせてドクターが手動で調整したらしい。
何日も病院に泊まり込んだこともあります。
と、話してくれた。

それが今やフルオートだそうだ。

不整脈があっても瞬時に判断して、機械がサポートする。

思わず、3人で『すごーい!』と感動してしまった。

先生によると、倒れた日はこの機器のサポートがあっても血液中の酸素濃度があまり上がらなかったらしい。

それが、今はほとんどなくてもいいぐらいだと話してくれた。

『次はこの機械を外す予定です。
土日に外して何かあっても手薄なので、週明けですかね』

『そうですね。先生も土日はゆっくりなさってください。お休み大切ですから。』

先生はちょっと照れくさそうだった。

雑談していて、明後日が彼の誕生日だということを伝えると、
『あー、目が覚めたら年とってますね』

思わず先生から笑みがこぼれた。

この言葉を聞いた瞬間、明後日が見えるとこまできたんだと思った。

ほっとした。

ここまでずっと明日のこともわからなかったから。

『順調ですよ』
『数日うちには人工呼吸器も外しましょう。
外せれば目覚めると思いますよ。』
とも言ってくださった。

緊急性が和らいだのもあるのだろう。

看護師さんから「入院診療計画書」の提示・説明があった。

説明を聞きながら、病名欄を見る。

「心肺停止」

間違いなく一旦止まってたんだな、と改めて思う。

だからこそ、先生の何気ない言葉にも、ものすごい安心感があった。

はぁ。
これで今夜は少し眠れそうだ。

病院を出て、はじめて空を見上げる。

夕焼けが少し残った空に映えるビルが、いつになくハッキリと見えた。

『もどっておいで私の元気』

選 息子

『答』より
「自分の実感から遠ざからないで。自分の内側で起こっていることに意識を傾けてみて」
「知識や助言や指導を求める自分を一度横において、ありのままの自分にきちんと向き合ってごらん。探し求めていた答が、現実を受け入れた向こう側に見えてくるよ」

選 わたし

『贈り物』より
人は皆、この世界に何か「贈り物」をもって生まれるのだという。その自分の「贈り物」に気づかないうちは、人を羨んだり、妬んだり、引きこもったり、頑張りすぎたりして、心とからだをこわばらせながら、硬い空気を吸って生きてしまうのだろう。

カウンセリングメニューのご案内

今の自分に異和感を感じる。
何かが違う。
このままではいけない気がする。

自分の中から湧き上がってくる「異和感(異なる感覚)」は、「いのち」からのサインです。
そのサインは何を知らせてくれているのでしょう。

自分を見つめ、向き合い、ターニングポイントから一歩を踏み出すサポートをしています。

ネイチャーセラピー

五感を使って自然と一体となるだけで、人は日ごろのストレスから解放されます。

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日本シェアリングネイチャー協会 公認ネイチャーゲームリーダーとして、ネイチャーゲームを取り入れた自然体験もご提供可能です。

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この記事を書いた人

みうら 雪絵

みうら 雪絵

心理カウンセラー/
ネイチャー・セラピスト/
地球旅人/Outdoor Activist/
日本自然保護協会 自然観察指導員/
日本シェアリングネイチャー協会 公認ネイチャーゲームリーダー/
Read For Action リーディング・ファシリテーター

自分を見つめ向き合っていく心理カウンセリング・セラピーを、自然の中で行っている。
いのちを輝かせて生きる”自分”の道を探るサポートする、魂のガイドも担う。

日本を、自然を、こよなく愛し、旅し続ける地球旅人(たびんちゅ)でもある。