『人は自然から遠ざかるほど、病気に近づく』
古代ギリシャの医学の父・ヒポクラテスが残した言葉ですが、わたし流に訳すとこうなります。
人は、自然環境からも、その人本来の在り方・生き方からも遠ざかると、病気に近づく
人は地球に生きる生物の一つの種であり、自然界(生態系)における”いのちの循環”の一部です。
自然界との繋がりから離れて生きてゆくことはできない存在です。
自然界と繋がって生きている感覚は、生きる力・生命の力の根源と繋がっていると感じています。
最新のDNAの解析から、自然のままなら人間の寿命は約38年とも言われています。
その時間を超えて生きていくには、一旦立ち止まって自分の人生を考える時間があってもいいのではないでしょうか。
病気はその機会を与えてくれている。
病気を治癒させていくことには、今までの生き方を振り返り、これからの生き方を考えることも含まれていると思うのです。
病気によって知らされたバランスの崩れた体の自然治癒力を高めながら、体(ボディ)だけではなく、心(マインド)、もっといえば魂(ソウル)・霊(スピリット)までのメンテナンスをする時間を病気は与えてくれます。
自然(生態系)の一員として、この地球に生命を持って生きている、存在している自分とは何者か。
「生きる」とはどういうことなのか。
「死」とは自分にとって何を意味するのか。
この”私”を生かしているものは何なのか。
自分は何をしたくて生まれてきたのか。
自由に、安らぎと穏やかさに満ちた日々を、幸せを感じながら生きる、暮らすとはどういうことなのか。
自然の中へ問いを持って入ってゆくと、ふと気づきます。
それは自然からのメッセージ。
自然という言葉には「自ら然る=自ずからそうなること」という意味があります。
そのメッセージは自然が、「そうなるよ」と教えてくれているのです。
そのメッセージは微かなものであったりします。
そのメッセージを受け取れるようになるためには、忘れてしまった”感じる力”を呼び覚まし、思い出す必要があります。
大丈夫。
もともと誰でも持っている力なので、思い出すだけです。
その”感じる力”を思い出し、そのメッセージを素直に受け取ってみる。
感じたままをそのまま、ありのまま受け取ってみる。
自然は、そのまま、ありのまま、”自然のまま”でいいよと、無条件で受け止めることを教えてくれる存在でもあります。
人は、その受け取ったメッセージを行動に変える力を持っています。
それこそが”自然に生きる”ということだと、私は思っています。
自然の中で、自然の摂理を感じながら自分を見つめること、自分と共にいること。
それは、人が自然に近づくことからはじまる。
人が再び自然に近づくと何が起きるのだろう?
それがわたしのミッション探求の原点であり、希望でもあるのです。
遠ざかってしまったと気づいたのなら、再び近づけばいいだけのこと。
嘆くことはありません。
そして、自分の病気をとおして実感していることでもあります。
人が再び自然に近づくと、つまり、”自然に生きる人が増える”と、この地球の生きとし生けるもの、すべての”生命”が脈々と受け継がれていく”生命のバトン”はより太くしっかりとしたものになるだろうと信じています。
自然界には存在することに不必要なもの、意味のないものはひとつとしてありません。
それは、自然の一部である人も同じ。
そして、自然は存在することに条件はありません。
こうだったら生きていていい、これができたらいてもいいといった条件づけは一切ありません。
どんな姿形をしていても、そのまま、ありのまま、”自然のまま”で存在していいのです。
”自然に生きる”人を一人でも多く増やしたい。
そのために、これからの時間を投じ、活動していきます。