先日、短大ワンゲル部の同期・先輩後輩と何年かぶりに会う機会があった。
ワンゲルとは、ワンダーフォーゲルのこと。
「渡り鳥」を意味するドイツ語で、山野を歩き野外活動を楽しむ部活だった。
山岳部と違って山歩きに限定しないので、春休みは石垣島・西表島で2週間程テント生活したこともある。
(もちろんテントは担いでいきました)
10代最後の2年間、バブル景気に湧いていた頃の女子短大生だったから、周りはサークルやコンパに花を咲かせていたけれど、トレーニングと称して学内の階段を25キロザックを担いでひたすら上り下りを繰り返したり、30キロを超えるザックを担いで夏山を1週間テント縦走したり、ある意味異様な集団だったに違いない(笑)
そこまでして山野を歩くことを共に楽しんでいた仲間だけに、今も自然を愛し、それを仕事にしている人もいる。
そんな自然好きが集まると、話される内容も共通していて、非常に盛り上がる。
あそこでこんな花見たよ。
こんな鳥のさえずりを聞いたよ。
あそこに出ていたキノコ、こんなんでね、美味しいんだよ。
あそこからみる山々の美しさったら、たまらないね。
話をしているだけで、時間を忘れるほど楽しくて楽しくて仕方がない。
短大の時から間もなく30年。
こうやって、当時のことも含めて好きなことを語り合える仲間がいるって最高だと思う。
こんな時間をとても豊かだと思うし、こんな仲間と繫がれて良かったなぁ〜、幸せだなぁ〜とつくづく感じる。
当時は例え1年違いでもひとたび山に入れば上下の関係はとても厳しかった。
“いのち”かかってるからね。
リーダーとしての心得もこのワンゲル部時代に培ったものだし、自分の資質もお互いにものすごく探求しあった。
だからこそ、あれから30年経っても、会えば笑って話せる時間を過ごせるんだと思う。
そしてね。
心底、自然に関することは好きなんだなぁと思うのです。
だから、学ぶのも苦じゃないし、もっと知りたい。
花も、木も、鳥も、岩も。
この世界を形作っているすべてに興味がある。
そして、自然の持つ素晴らしさをもっともっと伝えてゆきたいとも思う。
美しさだけでなく、厳しさもね。
この1年、自然界が遠かった。
遠のいてしまうような外的原因(ダンナ氏が倒れるとか)もあったけど、自分の選択もあった。
『今年1年はLPLにすべてを注ぐ』
そう言って、自ら離れたからこそ、『やっぱり好きなんだ!』という想いがムクムクと湧いてきた。
距離ができたことで、やっぱり離れられない、欠かせないとも思った。
自分の原点だと思う。
自然界と繋がってないとつまらない。楽しくない。
ダンナ氏があのまま天に還らなかったのも、神様の計らいだと思う。
だって、ダンナ氏がいなくなったら、たぶん、二度と山に行けなくなりそうだから。
山だけでなく、二人で歩いてきた自然や世界を二度と見返せなかったかもしれない。
でも、そうはならなかった。
神様は、わたしが一番大切にしているもの-自然界と繋がり続けていられること-をちゃんと残してくれた。
残してくれたことには意味があると思う。
天命なんだと思った。
ここまで自然界を、地球を、慈しめることをもっと自覚しようと思った。
こんなにも愛おしくて慈しめる存在だからこそ、嘆きもある。
憤りもある。
だから、どこかで人間が嫌いだった。
憎んでもいた。
でも、ここまで地球を使い尽くしてきた人間だからこそ、ことの重大さに気づいて、新しい行動をしていけるのもまた、人間にしかできないことだと気づいた時、考えが変わった。
未来を変えるのは人間にしかできない。
ここまで変えてきた叡智を使って、別の方向へ大きく舵を取れるのは人間にしかできないことだと思う。
だから、
奇跡の星・地球を未来へ繋げるための橋渡しをすること、
人と自然の関係性を繋ぎ直すこと、
これはわたしのお役目なんだと思う。
わたしじゃなくて誰がやるんだ! という強い想いもある。
おこがましいとも思うけど、自分のやりたいことに繋がっちゃった以上、もう止められないもんね。
地球に応援されてる っていう感覚もある。
やれ!って背中押されてる気がして仕方ない。
怖さもあるけど、ビビりながら前へ進もうと思う。
怖さという“闇”の先に、“光”があると知ってるからね。
だから一歩を踏み出せる。
ブログにも「書いても、読んでもらえない、わかってもらえない」と勝手に拗ねてた自分もいたけど、そんなこと言ってる場合じゃない。
それは、わたし自身が一番よく知っている。
だから、自然や環境に関することは怖れずに書いていこうと、やっと肚が括れた。
ビビりながら書いてゆくので、応援コメント・メッセージ、感想をいただけると嬉しいです♪