わたしがシャッターを切りたい!と思う瞬間、そこには光の美しさがある。
でも、同時に影の美しさにも強く惹かれる。
ただ明暗のコントラストが強く存在するだけではない。
どちらかというと、光によって生まれた影、光によって透けて見えるものにものすごくすごく惹かれる。
光がなければ、影はできない。
光があるから、影ができる。
光と影は同時に存在するもの。
どちらかだけではこの世界に存在できない。
光が影を生んでいる。
光によって、生まれた影の部分。
光によって、透けて見えるもの。
光があたり、影ができ、そこに浮かび上がるもの。
そこになんとも言えない、美しさを感じるのだ。
被写体が持つ“いのちの美しさ”
光と影によって浮かび上がるものに、惹かれて、シャッターを切る。
これは、わたしがカウンセリングで、人の心の中に見ているものでもある。
影、自分のネガティブな部分に意識がいっている人
光、自分のネガティブな部分を見ている人
人の中の影(闇)と光。
ポジティブとネガティブ。
その片方だけしかない ということはない。
必ずどちらも同時存在する。
その意識で人を見ている。
光が当たり、影となってしまった部分。
その光が強すぎて、影(闇)しか見えなくなっている人もいる。
自分の闇を見たくなくて、光ばかり見ている人もいる。
光と影は同時に存在するもの。
その狭間に浮かび上がるもの。
その繊細な部分にこそ、その人の“いのちの美しさ”を感じる。
わたしは、それを、自然の中にも、人のなかにも、追い求めていくんだろうなと思う。
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