なんだかまっすぐ家に帰る気になれなくて、お気に入りの夕陽スポットに車を向けた。
名古屋のビル群を遠く望むこの場所からは
今の時期なら、ビル群をシルエットにしながら沈む夕陽を眺められる。
真っ青な空には雄大な雲が広がっていた。
ん?
もしかして?
目をこらしてよく見てみたら、太陽右側にうっすらと幻日が見えていた。
幻日っていうのは日暈なんかと同じ大気光学現象で、太陽の周りに出る位置が決まっている。
どこに出るかわからない虹とはそこが違う。
幻日は太陽の真横、左右に出る。
と、いうことは反対側は?
しばらく空を眺めていると太陽の左側に鮮やかな幻日が見えてきた!
左側に鮮やかな虹色の幻日と、反対側の右側にもうっすらと虹色が残っている。
クローズアップして切り取ってみた。
左側の幻日は光の帯を広げていて、なんて美しい!
太陽の真下には、シルエットになった名古屋中心部のビル群。
このあと、夕陽は再び顔を出し、雲と空をまっ赤に染めながら鈴鹿山脈の向こうへ輝きながら沈んでいった。
今日もキラキラと輝くものを見せてくれてありがとう。
この地球に生きとし生けるものすべてに感謝と愛を込めて。今日を終わろう。