先日、話を聞いているときに「あー!もう聞きたくない!この人と話していたくない!!」とシャッターを下ろしたくなる自分を感じていました。
どんな状況からそう感じたのか。
振り返ってみると、こちらがした話を否定ありきで聞かれ、返答されてるんですよ。
ハッキリとノーと言われたわけではないですが、相手に受け容れられてない、聴かれていないという感覚が対話の中でありました。
「対話」という形はとっているけれど、わたしとしては全然対話じゃない!
感覚としては「説得」でした。
これね、社会に出ればフツーの状況だと思うんです。
会社しかり、学校しかり、家庭でもきっとあるよね。
「対話」してるようにみえて、実は相手を「説得」してる場面てさ。
そう感じられるような場面て、ありません?
話す側に説得するつもりがなくて、言いたいことを伝えてるつもりでも、聞く側は話す側の態度で、こんなにも「わたしの話は聞いてもらえていない!」感があるものなんですね。
つまり。
相手との対話をしていく上で大切なのは、「聴く姿勢」なんだと強烈な体験をしました。
話す側に、相手の話の聞く耳をもってない態度、自分の考えを伝えることしか考えていない聞き方があると、相手は「わたしの話は聞く気がないのね」という印象を受け取り、聞くことがイヤになる。
さらに、その場にいることさえ嫌悪感を抱く。
話す人への信頼を損ねることに繋がる。
体感したときは超不快でしたけど、時間が経って振り返ってみると、身をもって、いい体験をしたなと思います。
これね、カウンセリングの場面だけでなく、どんな場面でも大切にしていくと、これだけでコミュニケーション能力が上がると思うんです。
だって、「話を聴いてもらえる!」と感じられれば、話す側は嬉しくなって、話が弾みますから。
話を聞くときは、まずはその話を否定せずに聞く。
大切にしていきたい姿勢です。