気象遭難を起こす危険な天気図
登山をする人ならピピッときますよね。こういう天気図、要注意の天気図なんです。
過去にも何度も気象遭難を起こしているパターンなのです。
天気予報でもしきりに「荒れます!」と言っていますよね。
天気図で見ると日本の南岸を通る「南岸低気圧」と、日本海を発達しながら通ってゆく「日本海低気圧」が日本を挟むように通過していく天気図で、両方の低気圧の性質をもっています。
この二つ玉低気圧が通過した後に、発達すると風が強まり、気温が低下します。
今日の名古屋でも11時頃から晴れてきて、青空が広がりましたが、にわかに西風が吹き出していました。
この後、13時半頃から再び灰色の曇が広がり、風が強くなってきました。
今日の最低気温は夕方になっても更新を続けています。気温が下がり続けている証拠ですね。
スキー場でも要注意
季節を問わず、アウトドア活動をする際、この気圧配置が予想されていたら、天気が荒れそうなことは想定しておいた方がいいでしょう。
二つ玉低気圧が抜けて発達すると、日本付近の等圧線が狭くなります。等圧線の幅はそのまま風力を意味します。つまり強風が吹きます。冬ならば吹雪になるわけです。
スキー場で言えばリフトが止まるレベルと言えば想像しやすいでしょうか。もちろんそこまでの強風にはならないこともありますが、想定しておけば、対処もしやすいと思います。
明日も日本海側の各地では強風(暴風といってもいいくらいのレベル)と雪が予想されていますね。
今年は雪が少なく各地のスキー場では嬉しい雪となっていますが、これが通常のシーズン内ならかなり荒れたコンディションとなるでしょう。
二つ玉低気圧に限らず、アウトドアで活動する前には天気予報だけでなく、予想天気図を見るクセをつけておくことと、日頃から予想天気図と実際に起きた気象現象を記憶しておくと、自分が出かける時の参考になるのでオススメです。