2017年7月1日 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアルで開催された、フラメンコ・ギタリスト 沖仁(おき じん)さんのデビュー15周年記念公演「15 -QUINCE-」に行ってきました。
15周年おめでとう!
この日のライブは15周年記念ということで、ホワイエにはお花がいっぱい。
コンサートグッズの他、予告どおり15周年記念ラベルのワインの販売もありました。
このワイン、ビュッフェでグラスで飲むこともできました。
写真撮り忘れちゃったけど、開演前にちゃっかりいただきました。
ホールはコンサート専用ホールというだけあって、とっても落ち着いた雰囲気。
ステージ後方にはパイプオルガンもあって荘厳な雰囲気を醸し出してました。
いい感じです。
客席はステージまでほぼ勾配はなく、後方席だとちょっと見にくいかもしれません。
前の席とは半身ずつズレて配置されているので、見やすくなるような工夫はされていました。
そして、ここはコンサート専用ホール。
観ることよりは聴くこと重視ですよね。
音はめっちゃよかったです!
計算し尽くされた感が凄くて、真ん中より後ろの席でしたけど、全方位からやさしく音に包まれている感覚は素晴らしかったです。
ここまで音のいいホールは、他ではなかなかお目にかかってないですね。
別のコンサートでも来てみたいです。
ホワイエに設置されたモニターに写されていた開演前のステージ。
最初にステージに姿を現したのは、ジョン・カビラさん。
ジョンさんとの熱いトークを織り交ぜつつ、コンサートは3部構成でスタートしました。
『フラメンコに抱かれた男』
年代別に構成された中で、聞き覚えのある曲ばかりでしたが2部からはご機嫌で聴かせていただきました。
この頃の曲は沖さんを聴き始めた頃の曲でもあるので、好きな曲がズラリと並んでいました。
メンバーはこれまでの沖さんのライブで何度も共演を観てきた方たちがほとんど。
聴いている側も安心して聴いていられます。
中でも高岸さんのカンテ(歌)と、史朗さんのバイレ(踊り)で彩られた「ベサメ・ムーチョ」と「FANTASMA」は素晴らしかった!
ライブで何度も聴いてきてる曲ですが、鳥肌モノでした。
フラメンコというだからというのもあるんでしょうが、音楽って生きてるなぁ。
魂と魂がぶつかり合って創られるものなんだと強く感じましたね。
特に、史朗さんのバイレ(踊り)と沖さんのギターが創っていく時空は格別ですね。
生きていくことへの魂の叫び。
せめぎ合い。闘い。
生きるとは決して美しいことばかりではない。
そんな土臭さを感じる。
そして、そのぶつかり合いから生まれてくるものの凄まじさ。
魂と魂の叫び合い、人と人とが真剣に向き合うことで生まれてくるエネルギーの大きさをひしひしと感じていました。
その場で共創されていく生きモノでした。
演奏者だけでなく観ている側も間違いなくそのエネルギーの中にいましたね。
いやぁ、素晴らしかった。
わたしの魂も共鳴してました。
揺さぶれられてた。っていう感じ。
何度も通っている沖さんのライブだけれど、今回もまたすごいものを観て、感じてしまった。
これだから、沖さんのライブは止められないのよね。(笑)
トークの中で、ムルシア“ニーニョ・リカルド”フラメンコギター国際コンクールに二度目のチャレンジで優勝した時、審査員の方々にハグされながら「フラメンコそのものに抱かれたような気分」だった。と沖さんが語られていました。
フラメンコそのものにハグされた沖さんが奏でる音で、わたしたちは包まれているわけですよ。
これ、日本にいながらフラメンコの本質に触れられているということだと思うんです。
言ってみれば、フラメンコの神様に日本で触れることができる。
フラメンコが根付いたスペインでこういったものに触れられるのはわかります。
でもスペインから遠く離れた日本で、育ったところとはまったく違う環境の土地で、フラメンコの神様と触れ合えるって凄いことだと思うんです。
沖さんはフラメンコの神様に愛されているんだなぁとつくづく思います。
沖さん15周年おめでとう!
これからもライブ、観に行きますね!
沖仁 デビュー15周年記念公演 15 -QUINCE- ログ
2017年7月1日(土)
東京・東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
開場 16:00
開演 17:00
出演
沖仁(G)
高岸弘樹(Cante, Palma)
伊集院史朗(Baile, Palma)
ホセ・コロン(Perc)
智詠(G)
藤谷一郎(B)
斉藤哲也(Key)
島裕介(Tp)
- 関連 :
- 沖仁 | JIN OKI
ライブで共演されてた 智詠さんのブログ。
舞台裏がわかります。