村山彩さんの著書「あなたは半年前に食べたものでできている」
名古屋駅前の大型書店でも平積みされていました!
衝撃的なタイトルですよねぇ。
しかも帯には「だいじょうぶ「食欲」は、誰でもコントロールできる」とあります。
このふたつの言葉に惹かれて読み始めました。
「食」は自分の味方になっているか?
アスリートのみなさんが「食」に大変気を使っているのはご存知のとおり。
なぜ、アスリートが普通の人よりも食事に気をつけるかといえば、 アスリートは数字で結果が出てくるので、結果と食事の関係が一目瞭然だからです。 何を食べたか、どう食べたかがその人の「結果」に直結するということを感じとりやすい。 だからアスリートはつねに食事に気を使っています。 食べたもので、結果が変わる。 これはアスリートだけに起こる特別なことではありません。
(本文より引用)
そりゃそうだ。
同じ人間ですもん。基本的に違うはずはないですよね。
アスリートのように数字で結果が出るような生活をしているわけではありませんが、ここぞという時に持てる最大現の実力を発揮したい気持ちは私も同じです。
「食」に気をつかうことで結果が変わるなら、実践してみたいと思いました。
「食」 に気をつかう とは?
食事に関することで気をつかうといえばカロリーでしょうか?
私も一時はこれを気にしていました。
気にして食品選びをされている方もいらっしゃるでしょう。
「食」に気をつかう。
これはアスリートの「食」にヒントがありそうです。
いわゆる「勝負食」というやつですね。
ここぞ!という時に最大限の力を発揮できる食事。
アスリートなら、筋力を持続させる食事、瞬発力を発揮できる食事
私に置き換えて考えてみます。
朝から晩までの長丁場の山歩きでバテない食事、ちょっと小腹が空いてシャリバテしてきた時の食事、疲れた時に疲れを癒してくれる食事。
チョコレートや飴など甘いものが瞬間的にパワーが出るのはちょっと小腹が空いた時に口にすることで実感できます。
でもちょっとするとすぐにまたお腹が空いてしまいます。
持続力はありませんね。
おにぎりやゼリー飲料などの方が腹持ちはいい。
ぐったり疲れてしまった時は飲みやすいゼリー飲料は強い味方です。
ここまで書いて気がつきました。
「山歩き」というシュチュエーションでカロリーを気にしたことはありません。
身体がもてる最大限の力を出せるようにカロリーなんて気にしてられません。
「山歩き」ではなく「大切な長丁場の会議」というシュチュエーションならどうでしょう?
いつ食事がとれるかわかならいような状況ならば腹持ちのいいものを予め食べ、ちょっと小腹の空いた時にはチョコレートを口にする。
やはりここにはカロリーを気にしてる場合じゃなさそうです。
食べ物のカロリーだけに目を奪われていると、代謝を助ける栄養素をとることを忘れてしまいます。
(中略)
口に入るカロリー数だけいくら減らしても、代謝の悪い体だと、どんどん太ります。カロリーが少ない=やせるということではありません。そのカロリーマジックにだまされてはいけません。
(本文より引用)
騙されてました(笑)
この「勝負食」、人によっても違うと思います。
食の好みの問題もあるでしょう。
チョコレートが苦手な友人に、ここぞという時に力が発揮できる食べ物は? と問えば、チョコレートでない答えが返ってくるでしょう。
自分の「勝負食」を作ればいいわけです。
そのためには「食」の記録(ログ)が大切でしょう。
何を食べてどうなったか。 その記録がなければ、何が自分にとって良いのか悪いのか。どう変えていっていいのかもわかりません。
私も自分の食事ログを取り出して半年が過ぎましたが、”どうなったか”が記録できていませんでした。
腸が弱くてお腹の調子がその日のコンディションを左右する私にはこのレビューこそ大切かもしれません。
「食」の記録を残し、My「勝負食」を見つけてゆく。
こういったことを日頃から意識して食事を摂り、「食」を自分の味方にしていけばいいんですね。
半年後の自分は別人?
半年前に何食べた?
そう聞かれたら、うーん。考えちゃいます。
「食」を意識しはじめた頃なので以前のようなヒドイ食生活でないことは言えますけど。
ところで食べたものって、車に例えると何だと思いますか?
私はガソリンかと思ってましたが、違うようです。
食べ物は分解されて様々な栄養素になりますが、それぞれ役割が違うんですね。
タンパク質は車体に、ビタミンやミネラルはエンジンオイルになり、ガソリンの役割は糖質や脂質が担っています。
そして体内に入ってどうなるかというと、細胞内にあるタンパク質などの分子レベルで入れ替わるのです。
つまり、ガソリンだけでなく、車そのもの、自分の身体そのものにもなるのです。
補給するようなイメージもっていましたが知りませんでした。
今日食べたごはんとお味噌汁とおかず。
今ある私の体内の同質のものと入れ替わり、新しい自分を作ってくれるのです!
入れ替わりのサイクルは細胞によって違いますが、早いもので数日、骨細胞のように2年かかるものもありますが、平均するとだいたい半年くらいで入れ替わるそうです。
そう。
だから半年前に食べたもので自分が作られています。
そして半年後の自分は”別人”なのです。
くもったセンサーを磨こう
日頃から「食」に気をつかい自分の味方にすること、そして食べ物が半年後の自分を”別人”にすることはわかりましたが、どうしたら”別人”になれるのでしょう?
アスリートフードマイスターである著者の村山さんは
あなたがこれらか先、10年後、20年後も心身ともに健康的な生活が送りたいのなら、いま、「食欲」のセンサーを正しいものに直さないと、その先はありません。
(本文から引用)
とキッパリ仰っています。
そして、 食べることはだけはガマンしたくない! 食事くらいは好きにさせてほしい! そういう人にこそ「間違った食欲」のセンサーを手放して欲しいと語っています。
食欲センサーってなんだ?
気にしたこともありませんでした。
そもそも食欲そのものがあまりないかも??
「正しい食欲」は、長い目で見て、自分に足りないものを補おうとする食欲です。 本能からくる、「間違った食欲」で食べものは、半年後の自分を幸せにはしてくれません。それが口先だけなのか、長い目で見て自分をよくしてくれる「正しい食欲」なのかで、半年後の自分は大きく変わります。
(本文から引用)
私のセンサーも相当狂っていそうです。^^;
「正しい食欲」のセンサーは食生活を変えようとするだけでは手に入りません。
「変えなければいけない」というところからスタートすると「食べたい欲」そのものは変わらないからです。
その「食べたい欲」を抑えたまま、ガマンとつらい思いをすることになり、ストレスがたまる。
果てにはイヤになって「変えること」をやめてしまい、ストレスの反動で食べたいものだけを食べる。
よくあるリバウンドの姿ですね。
そしてまた、それもイヤになって…
これを繰り返していても身体にいいことは何一つなさそうです。
生まれた時には持っていたはずの、足りないものを補おうとする「正しい食欲」
そのサインを逃さないように「食欲センサー」は磨いておく必要がありそうです。
くもったセンサーでは「正しい食欲」を受け取れなくなってしまうからです。
半年後の”別人”をめざして
運動して体を動かすことによって、一度体がリセットされて、本来の正しい本能がよみがえる感覚とでもいうのでしょうか。あるいは運動によって、眠っていた細胞が、いっせいに目を覚ました感じです。
(本文より引用)
村山さんは運動によって「正しい食欲」が戻ってきた感覚をこう表現されてました。
私もリセットされた感覚は味わったことはありますが、「××が食べたい!」という「正しい食欲」はちょっと感じたことがないような気がします。
疲労して好きなものが食べたいだけのような感じです。
身体はちょっと強めの運動をすることで、消耗してしまった栄養素を補おうとしたり、疲労した筋肉をリカバリーしたりしようとするので、そこで出てくる「○○を食べたい!」という食欲は、身体に必要なものを得ようする食欲です。
ということは私の「××が食べたい!」というのも、好きなものと一緒なだけで「正しい食欲」?!
いえいえ違います(笑)
疲れもストレスのひとつ。ストレスを解消したい時の食欲はジャンクなものやドカ食いに傾きがちです。
あ・・・やっぱり「正しく」ないですね(笑)
私は疲れていると、なんでもいいので食べて、睡眠で解消しようとしていました。(^_^;)
疲れたりストレスを感じている時は、やはり食欲センサーがくもっています。
ここであえて運動することで、体がリセットされて本当に必要な「食欲」がわいてくる。
村山さんは疲れている時にこそ、運動をすすめてらっしゃいます。
どんな運動でもいいので、汗をかくぐらいの運動と、その後の「正しい食欲」にもとづく食事。
この繰り返しで「食欲センサー」は磨かれてゆきます。
磨かれたセンサーで身体からのメッセージを受け取れれば、身体が必要な食べ物がわかり「正しい食欲」が湧く。
「正しい食欲」にもとづく食事をしていれば、食生活が変わってゆく。
無理やり食生活を変える必要はないわけですね。
つまり、だれでも食欲をコントロールできるわけです。
まさに好循環がおこるのですね。
「食欲センサー」を磨くことは、身体からの声を聞く「耳」を研ぎ澄ますことでもあると思います。
身体からのメッセージをきちんと受け取れるようになれれば、半年後の自分は”別人”です。
村山さんはご自身がトライアスリートでもあるのでランニングを推奨されてますが、私は走ることは苦手 (^_^;)
以前、急に走りだして膝や腰を痛めた経験もあるので、まずは歩くことから。
半年後の”別人”をめざして、はじめてみたいと思います。